淵(ふち)に入るの儀
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ウェイク
「““どうか”、「“鏡”の「“前”に「“立ち”。」 「“「“鏡”の「“中”」に、「“どうか”、「“貴方”」の【「“表情”」】を「“見”「“ず”」、【「“外形”」】を「“見”「“ないで”「“ください”。」 「“「“どうか”、「“貴方”」の【「“瞳”の「“奥底”」】「“を”「“見”「“つめ”」、「“あの”、「“外界”が、「“如何”に【「“荒れ”「“狂おう”】「“とも”、」 「“「“終始”「“一如”(いちにょ)「“として”「“在”(あ)「“る”【「“寂静(じゃくじょう)の「“眼”」】」を、「“見”「“つけ”て「“ください”。」 「“それ”が「“貴方”」の【「“淵眼”」】(えんがん)、「“貴方”」の「“内”なる「“国度”」の【「“絶対”「“的”「“中心”」】。」 「“今日”(こんにち)、「“貴方”」は、【「“此処”】(ここ)へと【「“回帰”」】する。」
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交融
「““どうか”、【「“淵”に「“入る”」】を、「“掌”(たなごころ)に「“捧げ”「“持って”ください”。」 「“「“感じ”て「“ください”。「“それ”が、「“光”を「“吸う”【「“絲絨”」】(ビロード)「“と”、「“涼”「“やかな”【「“晶石”」】(しょうせき)「“が”、」 「“「“共”に「“構成”する、【「“寧(ねい)「“定”」】(安らかで動じない)の【「“エネルギー”「“場”」】を。」 「“「“それ”を、「“貴方”」の【「“内”なる「“深淵”」】への**【「“鍵”」】と、「“見なし”て「“ください”。」 「“「“しかる”「“後”」、「“心”の「“中”で、【「“鄭重”」】(ていちょう)に、「“自ら”の「“ため”に、「“あの”【「“箴言”」】(しんげん)を、「“吟誦”(ぎんしょう)「“して”ください”: 「“‘【「“万”(よろず)「“の”「“声”」、「“耳”を「“過”「“ぐ”「“れ”「“ど”も、「“一心”「“動”「“ぜ”」「“ず”】。’”」
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加冕
「“「“今”、「“この”「“刻”」、「“どうか”、「“この”【「“淵”に「“入る”」】を、「“ゆっくり”と、「“髪”に【「“挿して”」】「“ください”。」 「“「“感じ”て「“ください”。「“あの”、「“まさしく”「“相応しい”【「“重み”」】が、「“如何”にして、「“貴方”」の【「“心”」】を、」 「“「“共”に【「“沈ませ”」】、【「“安住”」】(あんじゅう)「“に”「“至”「“らしめる”」か。」 「“「“これ”は、「“貴方”が、「“自ら”の「“内”なる「“世界”」の【「“守護者”」】として、「“下”「“ろした”【「“定海”(ていかい)「“の”「“錨”」】。」 「“この”「“所作”」は、「“宇宙”に、「“宣告”する」: 「“‘「“我”は、【「“余す”ことなく」】「“回帰”し、「“我”「“自身”」の【「“寧静”」】に【「“安住”」する」。」 「“‘「“我”は、「“即”ち、「“嵐”の「“中心”」に「“ある”「“静寂”」。’”」
祈り
「“貴方”」は、「“かつて”」、 「“貴方”」の【「“生命”」】(いのち)「“とは”」、
「“あの”」、「“永”(とこしえ)「“に”「“止”(や)「“まぬ”【「“波濤”」】(はとう)「“で”「“ある”と「“思って”「“いた”」。
「“貴方”」は、「“かつて”」、 「“一つ”「“ひとつ”の【「“浪”「“が”「“しら”」】に「“追い”「“すがろう”と「“試み”」、
「“一度”(ひとたび)「“ごと”の【「“風”の「“起”(た)「“ち”」】に「“応え”「“よう”と「“した”」。
「“貴方”」は、「“渇望”した」、 「“この”【「“喧騒”」(けんそう)】「“の”【「“海面”」】(うなづら)「“に”、
「“あの”、「“存在”「“せぬ”【「“陸地”」】を、「“見”「“つける”」こと」を。
「“だが”、「“今日”(こんにち)、「“今”「“この”「“刻”」、【「“漂泊”」】(ひょうはく)「“の”「“時代”」は、
「“既に”、【「“終”「“焉”」(しゅうえん)】を「“告げた”」。
「“貴方”」は、「“一枚”の、「“根”「“なし”」【「“浮き草”」】(うきくさ)では「“ない”」。
「“貴方”【「“そのもの”」】が、「“一片”(ひとひら)の、【「“静謐”」】(せいひつ)「“を”「“蔵”(ぞう)「“する”」【「“深海”」】。
「“この”【「“淵”に「“入る”」】は、「“一種”の、【「“装飾”」】の「“ため”の【「“品”」】では「“ない”」。
「“それ”は、「“貴方”」が「“自ら”の【「“内”なる「“深淵”」】へ「“回帰”する「“ため”の
【「“航路図”」】「“であり”【「“定海”(ていかい)「“の”「“錨”」】(いかり)。
「“それ”は、「“貴方”「“自身”」の、「“あの”「“無辺”(むへん)「“なる”【「“静謐”」】への、
「“最終的”な【「“回帰”」】。
ハートの刻印
万声(ばんせい)、耳を過ぎるも、一心(いっしん)動かず。
「この“謎(なぞ)”を“参究(さんきゅう)”する」
