• ウェイク

    「“どうか”」、「“眠り”」に「“入る”」「“前”」に、「“この”【「“髪挿し”」】を「“執(と)り”」、【「“床”】(とこ)の「“前”」に「“安座”」して「“ください”。 「“どうか”」、「“それ”」を「“髪挿し”」と「“見なさ”」ないでください。「“どうか”」、【「“月光”」】と【「“蝶の翅”」】(はね)で「“作られた”」、【「“鍵”」】と「“見なし”」てください。 【「“両”の「“目”」】を「“閉じ”」、【「“夜”」】の【「“訪れ”」】を「“感じ”」てください。 「“貴方”」の【「“部屋”」】と、「“窓”」の「“外”」の【「“夜色”」】(やしょく)との、その【「“境界”」】が、「“ゆっくり”」と【「“溶け”て「“いく”」】のを「“感じ”」てください。 「“貴方”」の【「“身体”」】と、「“辺”に「“満ちる”」【「“空気”」】との、その【「“境界”」】も「“また”」、「“ゆっくり”」と【「“溶け”て「“いく”」】のを「“感じ”」てください。

  • 交融

    「“今”」、 「“貴方”」の【「“意識”」】を、「“全(まった)く」、 「“かの”」、「“貴方”」の【「“眉心”」】(みけん)の【「“深処”」】に【「“集中”」】させて「“ください”」。 「“そこ”」に、「“観想”」してください、「“一枚”」の、「“普段”」は、「“固く”」「“閉ざされた”」【「“門”」】が「“ある”のを。「“これ”こそ、「“貴方”」の【「“内”なる「“奇境”」」】へと「“通じる”」【「“門扉”」】。 「“今夜”」、 「“貴方”」は【「“鍵”」】を「“持って”」います。 「“どうか”」、【「“意念”」】を「以て」、【「“夢隙(むげき)の「“羽”」」】を、「“そっと”」、「“門”」の【「“鍵穴”」】に「“挿し”「“込”」んで「“ください”。 「“感じ”」てください、「“あの”」、「“カチリ”」という「“微か”」な「“音”」を。「“門”」が、「“開いた”」。 「“門”」の「“後”」(うしろ)には、【「“道”」】は「“ない”」。 「“ただ”、「“一片”」(ひとひら)の、「“貴方”」に「“属する”」、「“星々”」と【「“蛍”」】が「“散りばめ”」られた【「“夜空”」】が「“ある”」だけ。

  • 加冕

    「“どうか”」、「“大胆”」に、「“門”」の「“後”」の【「“夜空”」】へ、【「“一歩”」】を「“踏み出し”」てください。 「“貴方”」の【「“魂”」】が、 「“この”、「“全(まった)く」「“貴方”」に「“属する”」【「“領地”」】の「“中”」で、「“束の間”」の【「“神遊”」】(しんゆう)を「“なす”」ことを、【「“許し”」】てください。 「“どうか”」、「“忘れない”」で、「“はっきり”」と「“見る”」こと、「“貴方”」が【「“夢”」】の「“中”」で【「“何”」】に「“出会った”」かを。「“それ”」は、「“恐らく”」は、【「“光る”「“花”」」】か、「“恐らく”」は、【「“誰”も「“口”に「“しない”「“詩”」」】か、「“恐らく”」は、「“とう”」に【「“忘れ”た」【「“故人”」】か。 「“貴方”」が、「“翌日”」の【「“朝の光”」】の「“中”」で【「“目覚めた”」】「“時”」、「“どうか”」、「“急いで”」【「“起き”上がら」ないで「“ください”。 「“まず”」、「“束の間”」、「“回想”」して「“ください”。「“貴方”が、「“昨夜”(ゆうべ)」の【「“夢”」】から、 「“自分”の「“ため”に、「“如何”なる【「“宝物”」】を、「“持ち”帰った」かを。

祈り

「“願わくば”」、 「“貴方”」の【「“”」】が、 「“貴方”」の【「“白昼”」】「“より”」も、「“更に”」【「“真実”」】で「“あり”」ます「“よう」。

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