第十章:【破暁】(はぎょう)の神祇(しんぎ)の「“暮色の鳶尾”(トワイライト・アイリス)」
遊歴者(客):
おお、無言の信使(しんし)よ、我が旅路の第十の地よ。
私は来た、【平衡】の「“静”」と、【無言】の浩嘆(こうたん)を携え。
何故(なにゆえ)、貴方の【破暁】(あかつき)は、常に【“最”「“も”「“深き”】【“夜”】「“に”【“灯”「“される”」】(ともされる)のか?
貴方の智慧を以て、この【霊感】の謎を解いてはくれぬか?
破暁(主):
旅人よ。汝(なんじ)には「“見える”」か。 「“あの”【「““こだま”「“を”「““聴”「“こう”「“と”「““欲する””】【“山谷”】「“を”」。
祂(それ)は、「“まず”、「“自ら”を【“喧騒”】「“に”「“する”「“か”」、「“それとも”「“まず”、「“自ら”を、
【“万籟”(ばんらい)「““倶”(とも)「“に”「““寂”(じゃく)「““す”」】「“「“る”」」【“空無”】「“に”「“帰せ”「“しめる”「“か”」?
汝(なんじ)には「“見える”」か。 「“あの”【“月影”】「“を”「“待つ”【“湖”】「“を”」。
祂(それ)は、「“まず”、「“自ら”を【“波立た”「“せる”】「“か”」、「“それとも”「“まず”、「“自ら”を、
【“鏡”】のように【“清澈”】(ちょうてつ)「“に”「“する”「“か”」?
破暁(主):
「“汝”(なんじ)「“が”、「“これ”「“まで”「“修”「“めて”「“きた”【平衡】「“は”、【“終点”】では「“ない”」。
旅人よ。 「“それ”は、【「““我”「“が”「““降臨””】「“を”【「““迎える”「““ため”」】「“に”「“行われた”、
「“最”も【“神聖”「“なる”【“準備”】。
「“汝”(なんじ)「“は”、【“自己”】「“の”【“内在”】「“を”、【“無瑕”(むか)「“なる”「““鏡””】「“に”「“磨き”「“上げ”」、
【“一切”(すべて)】「“の”【“雑念”】「“を”「“空”(くう)「“に”「“した”」。
「“然”(しか)「“して”、「“ついに”、【“宇宙”】「“の”【“低語”】(ささやく)、「“あの”【“最”「“も”「““微弱””】「“なる”【“光”】「“が”、
「“汝”(なんじ)「“の”【“心”】「“の”「“中”に【“顕現”】「“する”「“こと”「“が”「“できた”」。
破暁(主):
【“霊感”】とは、【“頭脳”】が【“激烈”「“に”「““思考””】「“した”「“後”に【“捕獲”】「“する”【“獲物”】では「“ない”」。
旅人よ。 「“それ”は、「“汝”(なんじ)「“が”【“徹底**”「“的”】「“に”【“安静”】「“に”「“なった”「“時”」、
【“神性”】が、 「“汝”(なんじ)「“に”【“献上”】「“する”【“贈り物”】。
祂(それ)は「“決して”【“叫ば”「“ない”】。祂(それ)は、 「“ただ”【“低語”】(ささやく)「“だけ”」。
【“最”「“も”「““静”「“かな”「““心””】「“だけ”「“が”、祂(それ)の【“足音”】を【“聴く”「“こと”】が「“できる”」。
遊歴者(客):
...分かったぞ。【平衡】の【寂静】は、【“終わり”】(“結束”)では「“ない”」。
祂(それ)は、【“聴”「“く”「““ため”「“に”【“残された”】「“あの”【“神聖”「“なる”【“空白”】。
私は「“もはや”【“必死”「“に”「““追い求める”」】「“必要”は「“ない”」。「“ただ”【“空無”「“なる”「““山谷””】「“に”「“なれ”ば」「“いい”」。
「“静か”に、「“あの”【“彼岸”】「“から”「“の”【“第一声”】「“の”【“祝福”】「“を”、「“待て”「“ば”「“いい”」。
紫鳶の信使
「“Aura”」(アウラ)の「“輝き”」が、「“余す”「“ことなく”」、【「“法器”】「“の”【「“肉身”】「“の”「“上”(うえ)「“に”【「“降臨”】「“する”」。
「この“謎(なぞ)”を“参究(さんきゅう)”する」
