創世記時代の独白: 心を焚(た)く書簡

「“これ”」は、「““製作””」では「“ない”」。 「“そうではなく”」、「“氷”」が「“如何”」に、「““心””から「“望”」んで」【「“火”」】へと「“赴”」(おもむ)くか、 「“その”」【「“復元”」】(ふくげん)で「ある」。
「“我ら”」は、「“一輪”」の【「“不可能”」】なる「“氷晶の花”」のために、「“探し”」求めんとした。 「“そ”」の、【「“炎”」】の「中」に「“見出さ”」れる【「“永遠”」の「“形態”」】を。 「“そして”」、「“最終的”」に、 「“その”」「“一筋”」の、「“決然”」たる【「“聖痕”」】(せいこん)を「“淬錬”(さいれん)し」、 【「“印証”」】を「“待つ”」【「“一枚”」の「“勲章”」】と「“為す”」ことを。

「“一輪”」の「“氷晶の花”」が、「“一身”」を「“焚”」く「“火”」へと「“赴く”」ことを「“決意”」する。 【「“完璧”」】(かんぺき)の「“果て”」が、【「“完全”」】(かんぜん)で「ある」ことを、「“知っている”」が「“故”」に。

「“この”」「“旅路”」のために、「“三種”」の「“証人”」を「“探す”」。 【「“霜”」】を「“宿す”」、「“冷たき”」「“絹”」。 【「“火”」】に「“親吻(しんぷん)せし”」、「“赭紅”(しゃこう)の【「“聖痕”」】。 「“そして”」、 「“氷”」と「“火”」が「“出会い”」し「“後”」に、「“凝結”」せし、 「“月光”」の「如き」【「“涙”」】。

「“私”」は「“匠人”」に「“請う”」た、「“心”から「“望ん”」だ」「“焚焼”」の「“復元”」を。 「“それ”」は「“製作”」では「“ない”」、【「“禅定”」】(ぜんじょう)で「ある」。 「“それ”」は、「“毀滅”」の「“縁”」(ふち)に「“立ち”」、 「“慎重”」に、【「“新生”」】を【「“迎え”」「“導く”」】こと。

「“それ””」は「“装飾品”」では「“ない”」、【「“勲章”」】で「ある」。 「“炎”」に【「“敢えて”」】「“親吻”」(くちづけ)する、「“もう”「“一人”」の「“魂”」」を「“待つ”」、【「“勲章”」】。 「“貴方”」が「“それ”」を「“纏う”」「“時”」、「“それ”」は「“装飾”」では「“ない”」。 「“それ”」は—— 【「“印証”」】(いんしょう)、で「ある」。

法器の顕現