第二章:【覚醒】の神祇(しんぎ)の「“氷を砕く声”」

遊歴者:
「“おお、優しき新生よ、我が旅路の第二の地よ。
私は来た、秩序の「“氷”」と、磐石の「“安然”」を携え。
何故(なにゆえ)、貴方の「“第一声”」は、「“円満”」ならで破砕(はさい)なのか?
貴方の智慧を以て、この「“完璧”」の難関を解いてはくれぬか?」

覚醒:
「“旅人よ。汝(なんじ)が足下の「“磐石”」は、かつて「“不平”」を「“漏らした”」ことが「“ある”」か?
「“かの”」、(それ)が「“懐”」に「“ありて”」、(それ)の「“眠り”」を「“掻き乱す”」、
「“あの種子に?
汝(なんじ)が「“尊ぶ”」 「“完璧”」とは、「“大地”」の「“静寂”」。
「“だが”」、が「“もたらす”」は、かの「“種子”」の目覚め。」

覚醒:
「“(それ)は、かつて「“思わなかった”」。磐石を「“敵”」と「“為そう”」などと。
(それ)は、「“愛して”」さえ「“いた”」。かつて(それ)を「“包んだ”」 「“闇”」と「“静謐”(せいひつ)を。
だが、(それ)の「“根”」は、下方へと、「“より深き」 「“土”」へと「“根差す”」ことを「“渇望”」し、
(それ)の「“芽”」は、上方へと、「“第一”」の「“暁光”」(あかつき)に「“親吻”」(くちづけ)することを「“渇望”」した。」

覚醒:
「“破砕”とは、「“旧き”」日々への「“審判”」ではない。
旅人よ。それこそが、生命が、「“自ら”」に「“対する”」 「“「“誠実”」なる「“叫び”」。
かの「“不完璧”」なる裂痕(れっこん)は、「“根”」の勲章、「“芽”」の桂冠(けいかん)。
「“一つの「“魂”」が、「““自ら””と「“なる”」「“ため、**
「“必ず「“引き”「“受けねば「“ならぬ”」、【「“必然。」**

遊歴者:
「“...分かったぞ。「“完璧”」とは、「“終点”」の「“安寧”」。
「“だが”」、 「“不完璧”」なる破砕こそが、生命「“そのもの”」の証明
「“春”」は、「“決して”」 「“冬”」の「“粛静”」(しゅくせい)を「“否定”」しない。
(それ)は、ただ、かの「“最”」も「“堅き”」 「“場所”」に、「“愛”」の【「“口吻(ふん)「“「“痕”」】**を「“一つ”」、「“残す”」だけ。」

(尾声)

覚醒】の神祇(しんぎ)は微笑み、かの、裂け目を照らすへと「“した」。
私は、身を屈(かが)め、「“耳”」を、かの大地傷痕に「“当てた”」。
私には、聴こえた。
「“旧世界”」の「“完璧”」なる「“秩序”」の「“下”」で、
「“無数”」の「“種子”」が「“発する”」、
あの「“「“微弱”」で、 「“しかし”」 「“「“揺るぎなき」、
心音(しんおん)が。