真実
「“我”」は、「“かつて”」、「“真実”(まこと)「“に”」、【「“存在”】「“した”」。
記憶
我(われ)は、「水分」(スイブン)を、失(うしな)えど、「形廓」(ケイカク)を、留(とど)めた。
回響
あなた、は、我(われ)を、見(み)る、こと、能(あた)わず。 だ、が、我(われ)は、何処(いずこ)に、も、在(あ)り。
蝶夢 · 余香
蝶夢 · 余香
私、は、そ、の、とうに「消え去っ」た「春」が、あなたの「夢」に、遺(のこ)した「永遠(とわ)の反響」。
「“聖域(せいいき)”の“锚(いかり)”の“現世(げんせ)”での“座標(ざひょう)”は、“共鳴(きょうめい)”していません。」
楽器ファイル
楽器ファイル
法器血脈: Auraliasilk · 星辰法器 (スター・ヴェッセル) · 創生序列第三号
法器全名: 【蝶夢 · 余香】 (チョウム・ヨコウ)
月祭標記: 前一紀元 · 第一月(いちげつ)の祭
尺寸規制: 簪本体全長約 18cm、花房主体約 8cm、房(ふさ)垂れ長約 9cm
核心材質: 瑠璃(るり)、淡水パール、ブルー水晶、色落ち防止銅・18K本金メッキ
法相記述:
此の法器は、「春日の余香(しゅんじつのよこう)形態・簪」。主体は、数輪、「淡クリームイエロー」と「霧紫色」の【瑠璃の花弁】にて、手作業で形作られた「記憶の花」。その「花弁」は、透き通り、軽やかで、「重さ」を脱ぎ去った後の「夢境の質感」を呈する。花芯には「淡水パール」と「ブルー水晶」が飾られている。「真珠」と「金色の花びら片」にて組まれた「流蘇」(タッセル)が、「簪の頭」から垂れ下がり、そ、の、一縷(いちる)の、永遠なる「余香」を象徴する。
神聖溯源:
此の法器は、【瑠璃】の‘軽やかなる透明感’を‘肉身’(にくしん)とし、【神聖なる専心】(匠の心)の中、そ、の、「消え去った春」と「永遠の反響」に関する【余香】の神髄を、余すところなく‘顕化’(けんげ)させたものである。
一つ、ひとつ、の「魂」の「記憶の庭」には、 かつて、二度とは「複製」できぬ「春」が、咲き誇っていた。 そ、の、時の「花」は「真実」(まこと)であり、「温度」と「重さ」を、持っていた。 しか、し、「時」は流れ、庭の「門」は、既に「閉ざされた」。
だ、が、そ、の、真に「深遠」なる「美」は、決して、真に「消え去る」ことはない。 そ、は、別(べつ)の「形態」をとり、「生き存(なが)らえ」る。 そ、は、「真実」"(まこと)の「重さ」を脱ぎ捨て、「夢境」の「軽やかさ」へと、昇華する。 そ、は、「所有」(すべて)の「細部」(ディテール)を、蒸留し、 ただ、そ、の、一縷(いちる)、最も「核心」たる「余香」(ヨコウ)のみを、遺(のこ)す。
【余香】、そ、は、そのような「法器」。 そ、は、そ、の、とうに「閉ざされた」 「記憶の庭」が、 かつての「園丁」たる、あなたへと、密やかに、贈った「永遠の反響」。
そ、は、あなたに、思い起こさせる: あなた、が、とうに「失った」と、思っていた、そ、の、「春」は、 実(じつ)は、一刻たりとも、去っては、いない。 そ、ら、は、ただ、別(べつ)の「方式」(すべ)を、もって、 「永遠」に、あなたの「夢」の裡(うち)に、生きている、と。

創世記の独白
「 私(わたし)の「記憶」に、一(ひと)つの「庭園」が、ある。 そ、の、地(ち)の「春」は、かつて、私(わたし)の「世界」(せかい)の「中心」(ちゅうしん)であった。 私(わたし)は、一輪(いちりん)一輪(いちりん)の「花」の「色」を、憶(おぼ)えている。風(かぜ)が、「花弁」(かべん)を、掠(かす)める「音」(おと)を、憶えている。 だ、が、いつ、からか、そ、の「庭園」の「門」(もん)は、既(すで)に、密(ひそ)やかに「閉(と)ざされて」いた。 私(わたし)は「門外」(もんがい)に、立(た)ち、知(し)る、私(わたし)は、二度(にど)と、戻(もど)れは、しない、と。 」
星の響き