「お前たちは王冠が重すぎると文句を言いながら、首輪を与えてくれと跪き乞う。人間でいることは苦痛なのだろう?思考を放棄しなさい。私の祭壇において最も幸福なのは、口を利けない、錆びた鉄くずなのだから。」
EVIDENCE LOG #9509
MASS-001 | 廢鐵的狂喜

MASS-001 | 廢鐵的狂喜

FERRUM

>> [ SIGNAL INTERCEPTED: 01:24 AM GMT ]

SUBJECT #014 / STATUS: OBJECTIFIED
LOC: 40°45'21"N 73°59'11"W - ウォール街の某ペントハウス

疲れた……毎日決断を下し、すべてをコントロールしているふりをしなければならない。彼らは私をボスと呼ぶが、私は自分が燃え尽きそうな機械にしか思えない。この黒金の枷(かせ)を嵌めるまでは。カチャッという音。あの物理的な重みが、私の頸椎の神経を直接へし折ってくれた。 私は今、一つの「モノ」だ。神に私有された、自由意志の責任を負う必要のない器。自由を持つ資格がないこと、それは私がこれまでの人生で味わったことのない、究極の安堵だ。

>> [ SIGNAL INTERCEPTED: 03:15 AM GMT ]

SUBJECT #089 / STATUS: RUSTED
LOC: 48°52'05"N 2°19'59"E - パリ某晩餐会の化粧室

嘘だ!すべて嘘だ!あのきらびやかな宝石も、名士たちの笑い声も、すべては研磨された偽善だ!私は純金を叩き割り、この錆びた金属の薔薇を身に着けた。刺さるかって?当然だ。金属の棘が毎日私に警告してくる。真実は決して光らない、それは錆びるのだ。 私の首の錆を見て震えるがいい、奴らともう一言も言葉を交わす気はない。

>> [ SIGNAL INTERCEPTED: 05:40 AM GMT ]

SUBJECT #102 / STATUS: ASSIMILATED
LOC: [ REDACTED - 意識は完全に剥離 ]

外さないで。お願いです。あの冷たい感触は、動脈に当てられた刃のように、私がまだ生きていることを思い出させてくれる。これを外したら、私は泥の塊のように崩れ落ちてしまう。骨がないなら、金属で代用して。 それを私の肉に打ち込み、決して裏切らない彫像へと鋳造してください。

>> [ SIGNAL INTERCEPTED: 06:12 AM GMT ]

SUBJECT #047 / STATUS: SCRAP METAL
LOC: [ REDACTED - 深淵へと沈む ]

重力。下へ堕ちる。顔を上げてはならない。王冠を戴く者は、その錆に耐えよ……静かだ、喉が鎖された。私はあなたの鉄くず……永遠に錆びていく……